むし歯CAVITIES
早期発見で「むし歯」から歯を守る！
お口に合った複数の治療法を提案します
むし歯は初期の段階では自覚できる症状はほとんどありません。そのため気が付かないうちに進行して、歯にダメージを与えます。
初期の段階で発見して、適切なケアを行えば元の状態に戻せる可能性があります。しかし、進行してしまうと感染部分を削る治療が必要です。
削る量や回数が多くなると、歯はどんどん脆くなります。歯を守るためにも、できるだけ早く発見することと再発させないことが大切です。
むし歯治療には複数の選択肢があります。丁寧なカウンセリングで、患者さまお一人お一人に合った治療をご提案します。
むし歯になる原因は？
むし歯は感染症です。お口の中にいる細菌が、食べものに含まれている「糖」と結びついて「酸」を作り出し、歯を溶かします。一度進行すると、自然に治ることはなく、むし歯に感染した部分を削る治療を行います。歯は一度削ると元には戻りません。
また、むし歯は再発しやすいのも特徴です。そのたびに治療を繰り返していると、歯はどんどん脆くなり、最終的には歯を失うことにつながります。
まずはしっかりと予防すること。そして治療では、根本的な原因にアプローチして再発させないことが大切です。
むし歯の症状について
むし歯は目で見てわかる症状と痛みの種類や程度で、進行状態を判断することができます。
見た目の症状
むし歯が進行すると、「白色」だった歯が濁り、「黄色」から「茶色」へ、そして「黒色」へと変化します。
初期の段階では、歯の表面にホワイトスポットとよばれる白い斑点が見られます。エナメル質が溶けだすことで、光沢を失って濁っているようになりますが、ご自身で気が付くことは難しいでしょう。
進行すると、「黄色いむし歯」になりますが、まだ痛みなどはありません。「茶色いむし歯」になると、冷たいものや甘いものを食べると歯がしみるようになります。感染が神経に広がると、「黒いむし歯」になり、激しい痛みを伴います。
痛みによる症状
むし歯が進行しエナメル質の奥にある象牙質まで感染が広がると、痛みなどの症状があらわれます。
象牙質にはその先にある神経に向かって、細い管がたくさん通っています。そのため象牙質で受けた刺激が神経に伝わり、痛みを感じるようになるのです。
冷水痛…冷たいものや風が当たるとしみる症状
温水痛…温かい飲食物を口にするとしみる症状
甘味痛…甘いものを食べると痛みを感じる症状
むし歯がさらに進行し、神経に達すると、次のような痛みが現れます。
自発痛…刺激を与えなくても痛みを感じる症状
咬合時痛…歯をかみ合わせたときに痛みが出る症状
咀嚼時痛…ものを噛んだときに、響いたり痛んだりする症状
むし歯の進行・自覚症状・治療法
むし歯は進行状態によって、症状も異なります。症状に合わせた治療で歯を守ります。
初期むし歯
初期のむし歯は、再石灰化を促すことで、歯を削ることなく元の状態に戻せる可能性があります。
フッ素を塗布し歯質を強化したうえで、毎日の歯磨きの効果を高めるためのアドバイスを行います。
適切なケアと経過観察を続けて、歯の健康を維持しましょう。
むし歯
エナメル質が溶かされた状態です。
感染した部分を削って、歯科用のプラスチックで補います。
エナメル質を削っても痛みを感じることはないので、麻酔は使用しません。
1回の治療で完了するケースがほとんどです。
象牙質まで進んだむし歯
エナメル質を溶かし、内部にある象牙質にまで進行している状態です。
感染している部分を取り除いて、詰め物や被せ物で修復します。
神経に近いため、削る際には痛みを感じることがありますので、麻酔を使用します。
詰め物を製作する必要があるため、2～3回の通院が必要です。
修復物は金属やセラミックなど複数の素材から、ご要望に合わせてお選びいただけます。
神経まで進んだむし歯
むし歯が神経にまで達した状態です。
この段階まで進行すると、抜歯を選択するのが一般的でしたが、根管治療を行えば歯を残せる可能性があります。
歯の根の中にある感染した神経を除去してキレイにします。さらに、薬剤を詰めて無菌状態にしてから蓋をして、被せ物で歯の機能を補うのが根管治療です。
根管の中は非常に狭く複雑な構造をしているため、少しずつ治療を進める必要があり、5～7回の通院が必要です。
歯根だけ残ったむし歯
神経がすべて死んで、機能していない状態です。
目に見える部分はすべて溶かされて、歯の根だけが残っています。
痛みはなくても歯の根の先に膿が溜まる可能性があるので、すみやかに抜歯し、歯を補う治療を行います。
定期検診とクリーニングで
むし歯を予防しましょう
「むし歯は痛くなってから治せばいい」とお考えではないですか？
その考え方では、歯を守ることはできないことがわかってきました。
歯を健康な状態で残すためには、病気を予防することが大切です。そのために歯科医院に通うという考え方がこれからのスタンダードです。
症状が出る前から定期的に検診に通っていれば、病気を予防できて治療の必要がなくなります。
さらに病気になっても、初期の段階で発見できれば、治療におけるダメージも最小限に抑えられます。
歯を守るだけでなく、通院にかかる費用や時間を減らすことにもなるのです。
むし歯や歯周病などのお口の病気は、初期の段階ではご自身で異変に気付くことは難しいので、プロの目で定期的にチェックしておくと安心です。
また再発させないためにも、治療したら終わりではなく、定期的なクリーニングを継続させて、キレイなお口をキープしましょう。